介護施設で病棟勤務に就いている介護士なら2交代制や、あるいは3交代制の形で夜勤をこなしていくことになります。
夜勤ならではの特徴としては、日勤と比べて医師や介護士など、人の数がかなり減り、それなのに、夜半にナースコールが鳴りやまない、重体患者の容体が悪化したなど、通常の作業ではない、不測の事態への対応が増加することになります。
そうした中で、通常の業務も並行して行なうことになり、全体の作業は、日勤よりも多くなる場合がほとんどです。
普通、介護士としてキャリアを積んでいくと地位が高くなっていきます。
具体的には、婦長と聞けば一般的にも分かりやすい役職だと思います。
しかし、そのほかにもいくつかの役職が存在しています。
最近はパートの介護士や看護学生が介護施設で勤めているケースも珍しくなくなってきましたから、国家資格を持った正介護士の立場では役職的には上の立場になるわけです。
一般的に役職に就いた人は、給与の面でも優遇されるようになります。
引く手あまたの介護士は就職しやすく、さらに転職に際しても簡単なことが多いです。
転職に際しては、まず履歴書にて選考を受け、これに通れば、次の段階、すなわち面接に進むことができます。
ここで、経験してきた職務であったり、従事してきたことなど聞いてもらったり、質問を受けたりすることになるのですが、実はそういう技術や経験についての話と同じくらい、職場で円滑な人間関係を作ることができるかなど、性格的な部分も観察されることになるはずです。
人間的な良さをわかってもらえれば、かなりポイントは高いはずです。
大方の場合、介護士の職はハードワークだと言われますが労働基準法に定められている8時間程度働いていればよいというようなことは個人医院またはクリニックのように、夜勤帯の勤務のないような勤務先を除いては、まれだと思います。
具体例として、二交代制の介護施設勤務について言うと、一日通してではなく途中に休憩をとりますが、合計して16時間勤務となることもあるのです。
こういった長時間労働の現実も介護士が大変と思われがちな一つの根拠となっているようです。
介護施設で働く介護士にはそれぞれ階級があります。
階級のトップからいえば、職場によっても違うのですが、大抵は看護部長や総介護士長がトップにあたります。
どういう人が出世するのかというと、その介護施設での勤務を長くするなど、周囲の信頼を得ることが重要でしょう。
当然ですが、階級が高い程、高い収入を見込めます。