膝に負担をかけないための、イスの座り方

膝の痛みは座り方にも悪影響を与える!
ひざに痛みを抱えている人がイスに座る時によくありがちなのが、「お尻を勢いよく落とすようにドスンと座る」という座り方です。


膝が痛くてあまり曲げたくないので、重心だけを後ろに傾けて、体重まかせに座ろうとするんですよね。


ですが、この座り方は、実はとても危険。


実際「ドスンと勢いよくイスに座ろうとしたら、イスがぐらついてしまい、イスごと転倒して骨折した」などという事例もありますからね。


全体重の重みを落とすようにお尻を落とす、というのは衝撃も強いですし、何かと危険度が高い座り方なので、絶対にやめるべきなのです。


 
膝に負担をかけない座り方とは
というわけで、膝が痛いからと言ってお尻からドスンと勢いよく座るのは厳禁なのですが、「かと言って膝をしっかり曲げて座るのは痛い」という人も多いでしょう。


そんな場合は、上半身の動かし方を工夫するのです。


足の付け根の部分から、上半身を前に傾けるようにして(背筋はなるべくまっすぐ)、そこからお尻を後ろに引くようにしながら、ゆっくりとお尻を下ろします。


「イスから自然に立つ時の姿勢の、逆再生のようなもの」をイメージして下さい。


上半身を前に傾けることで、体重の負担が膝だけでなく、ももや腰・お尻に分散されるため、膝を曲げても痛みが軽いのです。


「ゆっくりお尻を下ろすのが難しい」と思ったら、イスの前にあるテーブルや、イス自体の座面を手で支えながら座るといいでしょう。

トイレの便座に腰掛ける時は、手すりを持ちながら座るのもおすすめです。